G2E 2025 レポート in LasVegas

まず驚いたのは、2024年と比べてオンラインゲーム関連のブースが大幅に増加していたことでした。 「オンラインカジノは禁止!」と日本では違法とされていますが、海外の現状としては非常に盛り上がっています。
さて、 紹介していきます。主軸は「サウンド」です。 基本は我々の仕事(サウンド制作)に関する報告となります。 細かい企業内容はGoogleで検索すると簡単に教えてくれますし、最近はAIによる概要が充実していて便利ですよね!
DR Gaming Technology

「ファラオピラミッド」という台がありましたが、デモ台ですかね。 それを主張したいわけではなく、テクノロジーの会社のようです。
Google AIによると、下記のような最先端のシステムを提供しています。
主な特徴とテクノロジー
サーバーレス(分散型)ネットワーク: 常時接続の大型サーバーを必要とせず、「drSMIB」と呼ばれる各ゲーム機に搭載するローカルコントローラーをメッシュネットワークで繋ぐ独自技術を持っています。これにより、システムの導入コストを抑え、通信障害によるダウンタイムを最小限に抑えられます。
キャッシュレスソリューション: TITO(チケットイン・チケットアウト)や、QRコード、RFID、NFC、モバイルアプリを活用した、安全でスムーズなカジノ内決済(キャッシュレス化)を包括的にサポートしています。
こんな感じで、全部の企業の商品の補足を付けていったらキリが無いので、
ここからは省いていきます。
AMUSNET

オンラインゲームの会社ですね。オンラインカジノ(iGaming)向けのゲームやソフトウェアを開発・提供しているグローバルなB2B企業です。 たくさんのゲームを選べるように作られています。 キャビネットは何でしょうか? ショー用のものか、カジノフロアで実用として使えるものなのか。 とにかく台の音量は小さく、G2Eホール内の騒音が大きいので音楽は把握できない状況でした。残念。
iGamingコーナー


オンラインゲームのことではなく、テーブルゲームを中継するシステムを使った遊びの提供を行うコーナー。 そこで「ディーラーチャンピオンシップ」というのをやっていました。マイクパフォーマンスもあり、人も多く盛り上がっていました。
その他サイドビジネス関連
その他にも、
・筐体を梱包する会社
・軽食を提供する会社
・カードのシステム会社
・グッズの会社
・カジノ台の修理の会社
あらゆるサイドビジネスの会社が展示されています。
面白かったのは業界誌の会社。
『Gaming America』というタイトルの本はよくある業界誌ですが、そのほかに目を引いたのは『KING OF CEO』というタイトルの本です。
ドーン!と人物が誌面に出ていてパンチがありました。
このゲーミング業界での最強のCEOを紹介する雑誌と思われます。
気になっちゃいますね。
GALAXY GAMING
MONOPOLYを推しているようです。

GAME MEDIA WORKS
・シュガーポップデラックス
・レジェンドリンク
・落ちゲー
オンラインゲームでよくあるタイトルが筐体で遊べるようになっています。
……が、どうもサウンドが響かない。 この理由について考察すると、ノウハウが無いと思われます。 筐体から流すサウンドにどんな帯域の要素を足すことで立体感が出るか、お客様の感情を揺さぶる音量バランスはどうあるべきか、そういったものが感じられません。 パソコンで聴ければよいサウンドの仕上がりなのです。 ここの品質向上は、オンラインゲームからの参入企業の課題でしょう。
Incredible Technologies, Inc.

アミューズメント用ビデオゲームやカジノ用スロットマシンの設計・製造を行う大手企業です。
Lucky Dadas
というお魚モチーフの台。 全部がちゃんとしていました。スロットサウンドとして大事な要点も押さえています。大事なシンボルには低音が負荷されており、ウィンサウンドはBGMのキーとテンポに追従してハーモニーになる。BIGWINの払出し前には数秒の間を置く。 ゲーム性もwayが増えたりと考えられているものでした。技術力のある企業です。
……と思ったら?
Crazy Lock
・インターフェースの何か足りなさ
・数字のフォントのインパクトのなさ
・全体的なデザイン
これらが弱く、質が低いと感じるタイトルもありました。
でもサウンドと筐体は上出来。
ウーファーもツイーターも付いている。
なんだか惜しい。
Gaming Arts, LLC

Gaming Arts社は2025年のG2Eにおいて、親会社であるMerkur Group(メルカー・グループ)の巨大ブース「Merkur World」の一部として共同出展し、同社史上最大規模となる14もの新タイトルを発表。
・ETERNAL RICHES
・ANUBIS' GOLD
絵や見せ方はしっかりしています。 ただ、サウンドが軽い・細いシンセティック。リアル東洋楽器は使わずシンセで奏でるスタイル。これはアメリカ向けカジノゲーミングあるあるなので理解できますし、一応メロディーも東洋系です。 しかし、音楽的表現が全然ないように感じます。作り込まれたシンセサウンドなら分かりますが、腕のないクリエイターが担当したかのようなサウンドです。映像とゲームが良いのに非常に勿体無い。
そんな中、ゲーム性はちょっと面白い。 Hold & Respinであらかじめマス目に倍率が付与され、止まると倍数加算される。3倍や5倍もある。「ここに止まれ!」という気持ちで熱くなります。 しかも4段編成なので、上に上がるとより倍数配置が多い。これは熱い。 しかしやっぱりサウンドが弱い。BIGWINも軽すぎて驚きます。
Starburst Eternal

おお?これはオンラインゲームであったスターバーストではないか?! 15年くらい前のタイトルです。 すごい!カジノ筐体用に面白く設計されています。 ロケット打ち上げで上昇カウントアップのプログレッシブ! 通常時もチャンス時は間を置いて3連ワイルドを演出。スムーズで映像も綺麗で気持ちいい。
サウンドは音量が小さかったので分かりませんが、オンライン用の単なるコピーでもなさそうで、アレンジしていそうです。
こうやって名作がパワーアップしてカジノゲーミングに登場するのは嬉しいですね!
早く『Night Out』や『Dr. Lovemore』も移植してほしいものです。
分かりやすい動画があったので、こちらを見てみてください。
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IGT
入れない雰囲気です。 秘密にしている年とそうでない年があります。


SEGA SAMMY CREATION
RAILROAD RICHES
ブースも去年より2倍以上広くなり盛り上がっています! 新台の『SUPERBURST2』もWheelを携えて登場しています。声が良い!ボイスの使い所がよく盛り上がります。 さらに、低音ブリブリのレイルロードから「ゴールデンターーイム!」と響き渡ります。良いですね~未来を感じます。 もっともっと面白い台を作れる企業だと思います。
オンラインゲームのブースも隣に設置されていました。内容は詳しく分かりませんが、これも未来を感じます。ワクワク……。
ZITRO

Devil's Link Fruits flavor

筐体を頑張って作ったんだと思います。スピーカーは各種ツイーター、フルレンジ、ウーファーもある。 でも使い方が間違っている。 ハイが出過ぎていて、リアル系のシャカシャカ音が耳障りになってしまっています。 BGMだけ鳴らす分には問題なく、キックとスネア、ウワモノがアメリカンなバランスで聴けますが、そこにハイ成分多めなSEが邪魔をしてしまっている。 SEをどうにかするのではなく、筐体側の調整が必要と感じました。
Gold Space Mars
むむ?一転してバランス調整され、洗練されている台あり! すごいぞ!これは!立体感が半端ない。 しっかり停止音のパン振りがあり、左から右に流れるように音が推移する。 シンボルのサウンドも同じく左右・奥行きあり。 払出しは中央から芯のあるキックと、優しく可愛い音色のメロディー。 やるな〜やりますね!さすがZitro。業界1, 2位を争うサウンド品質です。
Rock'n Raccoon Dreamer

バンドテーマのタイトル。 一言で言うと面白い。遊ばせる気満々で作られた台です。演出の間尺もかなり取っている。 日本人のせっかちな開発者には作れない台で、アメリカンの持つ間尺の感覚が必要です。
Hold & Respinボーナスでは演出一つ一つに可愛いキャラのバンド演奏が行われ、それがとても楽しい。 BONUSは3種類(future rock, rock'n roll, hard rock)から選べ、どれも音楽が変わって楽しませてくれます。 調べたところゲーム性は同じのようです。 青、緑、黄色(赤? )の枠にシンボルが止まれば演奏演出。 ギターを弾いたり、ドラムを叩いたり、キーボードを弾いたり。 可愛らしく、かっこいい。まさにドリーマー。応援したくなるキャラ達です。良いですね〜こういうの。
LIGHT & WONDER

Huff N' More Puff We've Had Enuff
通常時にリールが成長するやつ。 3カウントで1つのリール内にハットが止まればプチボーナス。同じ所に止まれば木から金枠まで成長します。 サウンドは一緒です!!
「変えない美学」が歴史を刻む。
ヒップホップでいう、クラシックになるという過程ですね。
ちょっと小話ですが、
日本のスロットマシンやパチンコは次作を作る時、なぜ毎回演出やサウンドを変えてしまうのでしょう。 というか、全部変えていますよね。2作目、3作目となると新しい内容ばかり。 映画で例えるなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1、2、3ように、テーマは同じで中身が刷新される。
一方、カジノゲーミングの変化感の常識は「Ver.1.2」くらいのもの。Ver.2までは至りません。 日本の遊技機で例えるなら『海物語』の変化レベルです。不思議ですね。
昔、「内容を多く変えれば変えるほど集客できる」と思い込んだ第一人者(メーカー)があり、それに負けじと追従するメーカーだらけになって、1機種の開発〜発表まで1年を超えていく現状があります。 そんな大掛かりな投資を企業が行っても、設置されている期間は平均3〜4ヶ月?(ヒットすれば話は別ですが)。 何億円もの開発費を投資して、設置期間がそれだけ。工数と公開期間だけ見るとハリウッド映画と酷似しています。 こんな現状では、競争力のない企業は倒産してしまいますよね。
さて、話を元に戻しましょう
3リールものの移植
・フランケンシュタイン
・ハッフンモアパフ
・豚のサーフィンのやつ などなど、戻りアクションや隠しアクションで楽しませてくれます。
(ショートなのでリンク先から見て下さい)
JACKPOT PARTY VIP
音楽ものでディスコテーマ。Hold & Respin中は歌っています。 歓声も使いつつ盛り上がり、キャラも踊る踊る。カウントアップしたり倍率加算したり、長く間を取りながら演出します。 お金を賭けていれば楽しい「間」ですね。 ちゃんと脳汁を適量出させてあげることは大事です。 テンポよくサクサク進行しちゃうと、アドレナリンからセロトニンへの流れを汲めないので癖にならない。陶酔ができなければハマらない。これは集客に響きます。
大事なのでもう一度言います。 開発者は「アドレナリンからセロトニンへの脳汁の流れ」をしっかり把握して制作すべきです。
Eureka N’ More Blastin’ /Piggy N' Even More Banking
これらは面白い。 元から面白くて人気タイトルなので、より面白くパワーアップさせています。 BONUS中のピギーなんて羽が生えたブタさんが場所詰めしてくれて合成リールを助けてくれます。嬉しいですね! ゴールド豚はそもそも1マスじゃなくて4マス以上で、ドカッと重なり合成します。 これが一番の性能で、全面埋めを期待できます。 サウンド? サウンドは一緒です! パワーアップものは下手にサウンドを変えない。「変えない美学」、そういうことですね。
2025年に発表されてから10ヶ月経っているので、市場でのプレイ動画が出ています。
KING KONG
コングのやつは派手ですね! カジノで打ちました。見せ方もサウンドもデカくて良い!
そうなると出そうな気がするんです。集客と稼働がしっかり取れるタイトルと思います。
AGS

Mariachi Fortunes Trio
ドクロのマリアッチ。楽器を携えた3匹(人?)の音楽系の台。 プレイしてみると中身はそこまで音楽推しではなかったですが(ライト&ワンダー比)、とにかく通常時のコインが飛ぶサウンド(パーシスタンス系の台で鳴るやつ)、あの飛ぶ音が素晴らしい! 始点にキック、終点にキックという基本は押さえつつ、中間の飛ぶ箇所のサウンドはリアル系のトランジションにせず、ホワイトノイズ系の耳障りではないもので仕上げている(シュワ〜系)。お手本です。学びになりますね。 動画だと低域が聴こえにくいので体感しづらいですが、本当によく出来ていました。
Fa Cai Trio
Pinata Hit
面白いしサウンドもいい。完成度が高い。 サウンド制作者はお手本にしてOKです。
Ultra Werewolf
同様にウルフのやつも音が良い。低音をしっかり使っている。 アメコミ系のデザインで、他メーカーと差別化できています。
Train Storm Dynasty Fortunes
獅子舞(シーサー?)の顔をした機関車が走っています。 音はサイバーで、雷の玉のシンボルが6個貯まるとHold & Respin。 これもトランジションが気持ち良いんだよな〜。 本当にサウンドにこだわっていますね、このメーカー。 サウンドだけじゃない。デザインも綺麗でインパクトがあります。
KONAMI

DIGGIN' BROS. CACHE DYNAMITE
状態が良くなると、BGMのテンポが上がります。 これ実は、日本人感覚で作られていると感じます。アメリカ人感覚では違うかも?と思う。 アメリカのヒットチャートを見ていれば、どんな音楽が受け入れられているのか分かると思います。
私なら、上位当たりはシンセEDM、低音ブリブリに利かせますね! 通常時がポップなBGMなので、打って変わって変化を低音の重みと圧で出していきます。
アメリカはシンセサイザー発祥の地です。 そんな彼らの脳には電子音が馴染み深いんです。
過去のタイトルですけど、アリストの『5FROGS』の音楽を聴いた時に気づいたんですよね。 当たりが2種類あるのですが、SUPERな方は中華なタイトルなのにしっかりシンセでEDMしています。アメリカに設置されているわけではないのですがアジアやオーストラリアに設置されていたタイトル。なんで全てを理解した王者アリストがEDMを使っているのだ?と。スロットのルーツ、音楽のルーツ色々辿ったら、見えてきた感じです。
つまり
アメリカでは熱い場面では重さと圧が肝!低域大事!
高音にしたりテンポ速くして通じるのは日本の遊技機だけです。
ARIST CRAT

このメーカはアメリカ、オーストラリア市場では最強NO.1です。だから殿様商売?
ブース内は秘密になっています。予約した関連業者のみが入れます。
さて、
ここらで終わろうと思います。
最後に市場の予測をしましょう。
・オンラインカジノは世界では流行っている、これからも増加傾向。
・ランドカジノは衰退している?調べてないので言い切れないけど。
・同時にソフトをオンラインカジノからランドカジノへ流用できるので、移植が多くなる。
音楽的にどうなっていくのか予測すると、
オンラインカジノのサウンドをそのまま移植するとランドカジノのハードでは再現しづらい。ハードに合わせたサウンドそのものの作りかえや筐体の方の調整も必要となる。
こうなると、オンランインゲーミングのサウンド作り込みの時点でランドカジノ筐体を意識したサウンド作りをしておくべき。PCの小さいスピーカでは低音が鳴らないが、データには低音を含ませておくと良い。
...っと、まあ色々あるのだけど、ひとまず上記だけは必須でやっておいて損はないです。
〜おまけ〜
ラスベガスの様子

雨が降っていました。初めて?かな。調査時に雨ザーザー来たの。
カジノに雨宿りで、10万円くらいなくなりましたけどw

リールスロットも、まだまだ普通に設置されているのでやってみて下さい。

アメリカでも中華系の台は人気がありますよ!
ホテルのお部屋を紹介しましょう...!

なんてことでしょう。丸見え!このお風呂

お風呂の窓から見える夜景
今年2026年も10月頭にG2Eラスベガスがあります。
調査行ってきま〜す!
皆様も休みとって行きましょう。
たまには世界のギャンブルを肌で感じましょう。
新鮮ですよ!



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